先々週の土曜日 砺波市郷土資料館(旧中越銀行本店)へ行ってきました。
ここは明治42年出町に建てられ 昭和54年チューリップ公園内に移築されたそうです。
外観は↑移築された時メンテナンスのことを考え タイル張りにされ 観光客にも素通りされそうなのですが 元は 黒漆喰だったそうです。
1歩中に入るとすごいです。
以前も1回来てるのですが 月に1度 第1土曜日のみ(0763-32-2339電話して公開しているかどうか確認されたらいいです) 2階も公開されている と聞いて行ってきました。1階のみだと休館日以外いつでもok
弟のカメラマン高倉康次と一緒に行ってきたので もらった写真と私がスマホで撮った写真 混在してます。
ここが見たかった2階の役員会議室。
シャンデリアが2台。シャンデリア飾りと天井の豪華なこと。
大工方は井波 なので 洋風なアーカンサス模様は井波彫刻だそうです。
こんな豪華な天井 なかなかないです。
この資料館の 大きな特徴は 建った時そのままの 金唐革紙 が天井に残っている ということです。
経年で黒くなってしまっているのですが 元は金色だったらしいです。金属箔にスズが含まれていたからだそうです。
東京の金唐革紙でも有名な 旧岩崎家に貼られているのは 現代に復元されたものです。
建った時そのままの 金唐革紙が残っているのは 日本中でも非常に少ないです。
金唐革紙:日本の明治から昭和初期の伝統工芸品で 西洋の金唐革 を和紙で作ったもの。和紙に金属箔を貼り版木に当て凸凹模様をつけ 彩色したもの。旧岩崎家に巾90センチぐらいの円柱の版木ありました。主に明治時代の輸出品。一部国内の裕福な邸宅にも使われた。
この写真 エンボス模様が よく見えますね。
この暗くなったところが金色だと さぞ豪華だったのでしょうね。
他の東京などでの明治時代の有名建物より 黒柿 が多用されているように思います。
それも黒い部分がとっても多い 黒柿です。黒柿は黒い部分が多いほど貴重らしいです。
役員室の床の寄せ木細工にも黒柿 が使われていました。写真撮り忘れました。その上歩いてきました。
学芸員の東出さんにいろいろ教えてもらいました。
こんな素晴らしい明治建築の内部 ドラマの撮影に使われないのですか?と聞いたら以前お話があったそうですが 見に来られて 「豪華すぎる」という理由でボツになったそうです。
玄関天井や廻り縁は 小杉町の竹内源造による鏝絵。大まかなラインの設計図だけで細かいデザインは竹内源造によるらしいです。
小杉にある竹内源造記念館へも行ってきましたが おいてある作品は龍とか大国さんとかであまり興味湧かなかったのですが ここのアーカンサス模様はおしゃれです。
建てられた時のままの2階の床
大理石張りの受付 コの字型に全部で18カ所ありました。大きい銀行だったのですね。
設計は東京の長岡平三ですが県内の技術で作られたそうです。
この建物 全国から観光客を集められるお宝です。東京の有名な明治建築と比べても遜色ないです。砺波って昔から裕福だったのですねえ。